？*忍
□メルト
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「跡部……もぅ欲しい…ッ」
俺のせいで大きくなった跡部のそれを、早く俺の中に捩じ込んで欲しい。
俺は腰を引き、むりやり跡部の指を抜かせると、向きを変えて跡部と向かい合うように跨がる。
「入れてええ…？もう…はよ欲しい…」
「―――……」
立ち上がる跡部の性器に尻を擦り付けてねだる姿はいやらしい。
跡部は快楽に支配された恋人の恥態にゴクリと喉を鳴らす。
「いいぜ……お前の中に、入れてやってくれよ…」
許可を得た俺は性急に跡部のモノを掴み、自分の孔へと押しあてる。
「はッ、ぅ……アッ…」
ゆっくりと腰を落とし、硬くて熱いソレを飲み込んでいく。
「んんっ……あと、べ…ッ」
跡部が入ってくる。
肉壁を擦りながら、ズブズブと。
気持ちが好くて、背筋がピンと反る、跡部の腹についた手が震える。
「あ……あ、はっ……あぁ……っ」
最後まで飲み込み、中が跡部でいっぱいに満たされる。
「…忍足…っ」
少しだけうわずった声と、軽く眉を寄せた顔と、中で脈打つソレとから、跡部も気持ちがいいのだと分かる。
もっと感じればいい、そして、俺の中にその欲望を吐き出してくれ。
俺は腰を振った。
前後に、跡部の股間に腰を擦り付けるように。
「はぁ…、あっ…あっ…」
足りなくて、上下に動く。
腰を上げては落とし、自分の中を跡部の性器で擦り上げた。
「あぁ…っ、あっ、あんっ」
目を瞑り、夢中で自分の一番感じるところを擦る。
「忍足…気持ちいいかよ…？」
「はぁっ…ん、いい…っ」
うっすらと目を開き、涙が零れそうな瞳で跡部を見つめた。
上下運動に揺れる太腿を撫でていた跡部の手が腰へと這う。
そして掴むと、下から俺を突き上げてきた。
「アアッ、アッ、あとべッ」
「ッ…は…」
俺の動きに合わせて跡部が突き上げ、その相互作用によって快感が増す。
跡部の先端から溢れる先走りと、受け入れる俺の孔から滲む粘液で、濡れた接合部がグチュグチュと音を立てた。
「やぁっ…あかん跡部ッ、…気持ちええよぉ…ッ」
限界に達した俺の体はぶるりと震え、性器がヒクヒクと痙攣しながら精液を吐き出した。
それは跡部の腹や胸板に飛び散る。
「…ッ、侑士…！」
「ひぁッ…」
ぐん、と最後に大きく突き上げて、跡部も俺の中で果てる。
「……んん……あとべ…」
中に跡部の精液が注ぎ込まれるのを感じながら、俺は跡部の上に重なった。
跡部の体と自分の体の間で、さっき自分が吐き出した精液がぬるりと擦れる。
無言で抱き合いながら、行為の余韻に浸る。
繋がったままのそこはまだ熱を持っていて、溜まっている精液のせいで身動ぎすると音を立てた。
トロトロと、まるで摩擦の熱に溶けてしまったようだった。
「……なぁ、跡部…」
「…あ…？」
「もう一回、しよ…」
いっそ本当に溶け合って、離れられなくなってしまえばいいのに。
END
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