学園物小説

□これから…(颯馬×聖)
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「神崎っ先生に呼ばれてんぞ〜っ呼び出しだっ」

「あぁ、わかりました。ありがとう。」

颯馬は北条大学に行ってから何かがふっきれ、心が軽くなっていた。
そして、昔は周りが全員敵にしか見えなかったが今はそんなことはなくなっていた。

そして、一番の違いは友達らしき人物ができてきていたことだ。

「…成績悪くなったのに0,5円っ!!」
「オレ、先生の手伝いに0,7円っ!!」
「それ、賭けになってませんよι」

その声をかけてきた人物にそう返事をすると、颯馬は教室を出て、職員室に向かった。

今では友達らしき人物もでき嬉しいハズなのだが、喜べない理由が1つあった。

それは颯馬にとって、とても重要なことだったのだ。


『俺、嫌われたのでしょうか……』


聖とここ数日話をしなくなっていたのだ。
言葉をかわすのは挨拶のみ。続けて話そうと口を開くが

『用事があるから』

と、颯馬と話すのを拒否するかのように教室を出て行くのだ。
聖の様子が変わったのは聖に誘われて北条大学へ行ってからだった。

今考えると聖の態度が最初は少しぎこちなかったが、話はできていた。
颯馬は『そういう態度』には敏感だと自分でも感じていたので、聖のそういう態度にも気が付いていた。
聖に出逢わなければ

『自分は利用されたんだ。』

と思い、その離れていった人物を追うことはしなかった。
だが聖は颯馬を変えた人物、そして春から今までと長く隣にいて……
颯馬は聖が隣にいない、一人でいることが怖くなっていたのだ。
友達らしき人物が出来ても、聖の傍は一番居心地がよく、離れたくないと颯馬が感じていた最中のこのの出来事。
颯馬はどうすればいいのかわからなくなっていた。
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