記憶の断片
□思い出
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大好きだった。
どの青よりも
あんたの青が。
少しして意識が覚醒した。気がついた時には辺り一面血の海で………
「クラ………ド……」
血だらけで倒れているザックス。髪も服も真っ赤で。
「ザッ……クス?……ザックス!?!!」
まだ朦朧とする意識の中でザックスのそばに駆け寄った。まだ理解できなかった。
ナゼ、ザックスガ………コンナメニ………?
自然と涙が溢れてきた。そんな俺の顔を見て笑うザックス。
「泣くなよ〜クラウド〜」
ザックスは気付いていなかったんだと思う。
笑うザックスの頬にも涙が伝っていた事。