心の扉
□俺だけの太陽
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もうあの頃から数年経ったんだなって実感する。
「先輩………」
俺は先輩に抱きついた。
いつもなら嫌がるのに素直に受け入れてくれた。
「俺にとっとの太陽だよ。先輩は。」
「何わけわかんねー事言ってんだよ!」
「だって本当だから。」
貴方に逢えた事を幸福に思う。
貴方のそばにいられる事を幸せに思う。
ないはずの心で、そう思う。
「大好きだよ先輩。愛してる。」
「お、俺も……////」
だから、貴方は太陽でいて。
あの日の光みたいな笑顔を俺に下さい。
俺の嘘で固めた笑顔じゃなくてあの、日の光みたいな笑顔を。
ずっとずっと俺だけの太陽でいて…………。
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作品完成日:2008年8月8日
作品完成時刻:15時30分
作者:零