D.Gray-man短編夢小説
□指切り
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「俺と付き合って下さい」
久々に聞いたラビの真剣な声。
久々?だっていつもはただの変人だし。
「…心の声がもれてるって知ってた?」
「知らなかったよ、ははっ」
(絶対知ってたな)
「で、俺の告白はスルーという方向に進んでね?」
「あーははっ」
「でも約束したさ!」
何、いきなり。
てか何の約束よ?
「俺と結婚するって指切りしたさ」
「いつの話よ」
「この前。俺の夢ん中で言ってたんさ!だからそれを守る事を今指切りするの!」
おめーの夢なんて知らねーよ。
えー、つまり?私とラビが結婚するって事を指切りするって事?
「はい、ゆーびきーりげんまんーうーそついたら」
いきなり何をやりだすんだ、この人は。
あれか?強制か?
気がついたら小指と小指で指切りしてるし。
「聞いてるさ?」
「もちろん聞いてない。」
「じゃあもう一回!
ゆーびきーりげんまん、うーそついたら…
俺と結婚する」
指切り破っても破らなくても結婚するじゃん。
=指切り=
こんな馬鹿で阿呆なラビだけど好き。
END