今日の主役は雲雀なのだからと先に風呂に押し込まれ、なら一緒に入れば良いじゃないかという雲雀の提案は恥ずかしいからと却下された。
うん。今度絶対一緒に入ろう。
そんな雲雀の決心も知らずに綱吉はホクホク顔で風呂場から戻ってきた。

「っ!?綱吉!君、なんて格好で出てくるの!?」

「へ?あ、あの…?」

最早クールキャラや並盛の暴君キャラも脱ぎ捨てて、珍しくというか滅多になく狼狽して雲雀は思わず綱吉から目を背けた。
当の綱吉の格好といえば雲雀から借りた大き目のTシャツ、大分ダブついたTシャツは短パンを隠すのに十分な長さで、湯上りで上気した頬にほんのりピンクに染まった細い足が剥き出しで。
まぁとにかく何が言いたいかというと、今の綱吉の格好はとても扇情的でとても男心を擽るものになっていて。
勿論雲雀だって例外ではない。
どちらかといえば本能のまま動く雲雀には尚の事、効果覿面だったり、するわけであったり…。

「わっ!?」

綱吉にとっては突然正面から抱きつかれて驚きの声が出る。
ギュウギュウと音が聞こえそうなくらい抱き締められて苦し紛れの抗議をする。

「ちょ!苦しいです!力、緩めて下さい!」

「君が悪い。こんな、誘うような格好をして…」

はぁ!?誘うって…!
いまいち自覚ない綱吉が目を白黒させていると、悪戯な雲雀の指が剥き出しの太腿やTシャツの裾から進入する。

「ひゃっ!?」

「男は皆狼だ。こんな格好、間違ってもあの駄犬共に見せるんじゃないよ」

「だ!?見せませんよ!こんな…!恭弥さん以外…」

ちなみに雲雀の中でも綱吉の中でも、沢田宅に居候している子供達は数に数えていない。

「だ、から…!もう手、離して下さ…!」

添えられた雲雀の手はサワサワと湯上りで滑らかな綱吉の肌を撫でる。
その、官能に火を灯すまでもない、でもむず痒くなる様な微妙な刺激に音を上げそうになる。

「駄目だよ。言ったろ、誘った君が悪い。プレゼントは大人しく頂かれるんだね」

「、ぅん…!」

密着気味だった身体を少しずらされ、その代わりとでもいう様に強引に唇を食まれる。
軽く甘噛みされたかと思えば形をなぞる様に舌で舐められ、息苦しさで唇を少し開ければすかさず雲雀の舌が口腔内に押し入ってきた。

「ふ、ぅあ!んん…、ふむぁ…!」

クチュ、クチャ、クチャリ…。
舌が動くたびに厭らしい水音が漏れ、居た堪れなさに綱吉の頬に赤味が増す。
それを薄っすら開けた瞳で見る雲雀は、内心で乱暴に組み敷いて今すぐ犯したいという衝動と戦っていた。

「はむ…!ん、ちょ…きょ、んあ!…せめ、てはぅ!あ…ベッドに…!!」

キスの間もちゃっかり者な雲雀の手は綱吉の身体を這っていて、柔らかい尻タブを揉みしだく頃には既に綱吉の息は絶え絶えで、必死にキスの合間でベッドに行くよう訴えた。

「わぉ…。どこでそんな誘い文句覚えてきたの?いいよ、今日は乗ってあげる」

グイッと重力を感じたかと思えば綱吉の身体は雲雀に抱き上げられていて、少々荒い仕草で雲雀が寝室のドアを開けるのを見ていた。
酸欠気味で頭はポーッとするし、散々キスをされて高められた官能が更に思考の邪魔をする。
ドサリと寝室のベッドに仰向けで寝かされ、雲雀が覆い被さって来る。
いつもは変わらない表情が欲を孕んで見下ろしてくるのにどうしようもなく身体の熱が高ぶって、綱吉は極々自然に腕を雲雀の首に回し、どちらともなく近付いた唇にキスをした。

「ぅく、ふぁ!…あ!」

深く舌を絡めながら、雲雀は綱吉のシャツに手を忍ばせる。
基本的にサラシで胸を潰している綱吉は寝る時もノーブラなので、簡単に二つの胸の膨らみを両手に収めることが出来た。
風呂上りの体温と、それだけではない愛撫に反応した身体は温かく柔らかく雲雀を迎える。

「ふぅ、君は温かいね」

それは子供体温とでも言いたいのであろうか。
状況も忘れて一瞬憮然としてしまった綱吉だが、雲雀に反応して硬く尖った胸の突起をクリッと刺激されて思わず甘い声を上げて仰け反る。

「考え事なんて余裕だね」

「ひゃ!ぁん!や、きょやさっ!」

綱吉の思考が余所に向くのが気に入らないのか、執拗に胸の尖端ばかりを弄る雲雀。
手は胸のまま、口は段々と下へ降りていき、首筋と鎖骨周辺を強く吸う。
唇が肌に触れる度ピクリと反応する綱吉が愛しいと雲雀は思う。

「ヤ、ヤ…!むね、すっちゃだめ、れす!んぁ…!」

「何で?気持ちいいでしょ?」

「ふぁんっ!」

快感で呂律の怪しくなってきた綱吉のシャツを脱がせて胸の尖端に吸い付く。
チュウ…っとわざと音を立てたり、反対の突起を指で捏ね回したりして綱吉を煽ると、次第に理性が快感に呑まれて来たのか瞳はトロリと虚ろで、口からはひっきりなしに喘ぎが漏れる。
雲雀は痕を残したいと思う本能のままに胸や臍の周辺辺りに執拗に唇を寄せる。

「は、はぁ…ん!むね、だけじゃや…、やです…。もっと…下も…!」

焦らしすぎたのだろうか、滅多に聞けない綱吉のおねだりに意地悪する気も失せて、というより雲雀がもうそろそろ限界なのだが。とにかく短パンと下着を一気に脱がせると、太腿に手を掛けて大きく左右に脚を開かせる。

「わぉ!もうトロトロじゃない」

雲雀の言う通り、綱吉の秘肉は先程までの愛撫でトロトロと蜜を零していた。
見られて恥ずかしいのか、綱吉は身体を小刻みに震えさせるが、かえって雲雀の嗜虐心を煽る結果になっている。

「こんなに蕩けてるんなら慣らさなくても平気かもね」

「や!それはムリ…!クゥ…ん!ムリです…!!」

秘部を覗き込まれ、雲雀の欲を孕んで熱くなった吐息が綱吉の内股を擽る。
その刺激さえも敏感になった綱吉には十分な快感になる。

「嘘だよ。君に酷い事をしたいわけじゃない」

言うなり、慎ましく震えていた女の子の最も感じる肉芽を軽く咥え込み、吸い上げる。同時にトンファーを持つ長い指が蜜を零す蕾を穿った。

「ひゃぁぁあん!?ん!ぅあ…!ヒッウゥ…」

酷い事はしたくないといいつつ手加減なしに蕾をグリグリと抉られ、綱吉の瞳からはポロポロと生理的な涙が零れる。
決して痛みがあるわけではないのだが、余りこういった行為に慣れていない綱吉に過ぎた快感は恐怖にも感じる。

「ふ…。そろそろ、挿れてもいいかい?」

「ア、ァアッ!きかなっ…ぅあ、ぁん!きょうやさっ、も…!」

僅かに残った理性で恥ずかしがる綱吉も雲雀にはツボで、己の猛った雄を一気に綻び始めた綱吉の蕾に押し込んだ。

「ク、ゥウ〜ン!はっ、あん!ァア!!」

子犬の鳴き声のような喘ぎを漏らして綱吉の背中が反る。
押し込んだ位置で一旦動きを止めた雲雀は、綱吉の中で狭さと柔らかさを堪能しながら綱吉の息が整うのを待つ。
正直他人の体温など不快でしかないのに、この少女というだけで満たされた気分になるのを不思議に思いながら、雲雀は小さな身体を抱き締める。

「もう良いよね。動くよ」

「へ?あ、ちょ待っ!ってァア!?…ん!いきなり、んぐ…!」

落ち着くのに十分とはいえない内に雲雀は動き出す。
二人を繋ぐ淫部では腰を動かすたびにグチュ、グチュリと卑猥な音が響く。
その音を満足気に聞きながら雲雀は思う。

(待ってあげられる訳がない。僕は思う存分乱れた君が見たいんだから…)

こうして淫らに夜は更けてゆく。






後書き

大した事ないですがおまけのエロでした。
実は打ってる間に2回くらい消えてしまって…。へこたれて諦めそうになりました…。でも頑張りました!
探してくださった方、ありがとうございます!大したものではないですが、楽しんでいただけたら幸いです!



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