*TSUBASA‐K×F‐*

□いでたち
2ページ/3ページ


「…くろさま」

服を脱ぐのももどかしく、破り捨てるような勢いで全裸になり、魔術師の衣服にも手をかける。

そのとき、心細げに呼び掛けられ手を止めた。

「…なんだ?」

「黒さまがいおりょぎさんになってた間、いおりょぎさんは黒さまになってたのかなぁ」

「………は?」

唐突な疑問に眉をひそめ、てきとーにあしらう。

「そうかもしれねぇが、どうでもいいだろそんなこと」

「えぇ〜」

よくないよー、と少しむくれるファイ。

「だって、小鳩ちゃんが黒さまを抱っこしてたら…」

俯いて、なんかやだ。と呟かれ、その中にまごうことなき嫉妬の色を見て、俺の熱は急上昇した。

可愛い。愛しい。押し倒したい。

「…うわぁっ?!」

欲望には忠実に。
細い魔術師の身体を組み伏せる。

「…あッ!…ぅ、んぅぅ…」

シャツの袷を捲り、白い首筋にチュッと吸い付く。
所有の証を赤く残して、そのまま身頃を左右に分ける。

「…ぁ、あぁんっ…はぁぁ…」

つんと尖った乳首を舌先でチロチロ舐める。
触れるか触れないかの軽いタッチで刺激すると、敏感なファイはびくびくと震えだす。

「っァ…は、ぅぁ…や、くろさまぁ…」

「なんだよ?」

「…うー……………」

腰のあたりをねちっこく撫で回すと救いを求めるように見上げられる。
可愛いファイ自身はズボン越しに存在を主張していた。

そこを型どるように指先で撫でるとファイは電気にでも打たれたようにビクンッと跳ね上がった。

「…あぁんっ!…それやだぁ…」

焦れったそうに腰を揺らすファイに悪戯心を刺激された。
顎に人差し指をかけてこちらを向かせる。

「脱ぎたいか?」

「…な…っっ……そんなわけ……!」

「そうか、脱ぎたくないか」

わざとらしくにやりと笑い、ズボン越しのおざなりな愛撫を続ける。

「…やっ…あぁっ!…やだぁぁ……」

ファイ自身はむくむくと膨らむがこんな緩い刺激では快感に溺れることなどできないだろう。
ファイの綺麗な瞳に涙がにじむ。

「……おねがい、くろさまぁ……おねがいだから…………」

ふと目をやると中途半端に放置された乳首もピンと尖って刺激を待っている。

両方の乳首を同時につんつんつつくとファイがのけぞった。

「あぁぁっっ!!」

しかしすぐに乳首への刺激をやめた。
尖った乳首をからかうように乳輪を指先でくるくるとなぞる。

「…うぅ…くろさまのいじわるぅ………」

「なんでだよ、脱ぎたくないなら服の上からするしかないだろ」

わざとそんなことをいい、テント状に盛り上がるファイの股間を手のひらでくるくると圧迫する。

「ひぃっ!…あっ、あっ、あ ぁっ!!」

腰がくぅっと反り返り、ファイの表情が苦しげに歪む。

「や、やめてぇっ、それ、あぁんっ!!」

くちゅ、と微かに濡れた音がした。
手元を確認すると先走りでズボンにまるい染みができていた。
染みを広げるようにぐりぐりと刺激する。

「あっ、だめ、だめっ、ぅああぁぁっっ!!」

ファイの身体が弓のようにぐぅっと反ったと思ったら必死に腕を払いのけられた。

「はぁっ、はぁ、はぁ、はぁ…」

荒く息をつきながら、涙目で見つめられる。

「…おねがい、くろさま…もぉいじめないで…いうこときくから、おねがい……」

予想外の申し出にしめたとほくそ笑み、柔らかな金髪をくしゃりと撫でる。

「そうか、なら、素直になればイカせてやる」

「…すなお…?」

きょとんとするファイににぃっと笑いかけ、俺は再び股間にできた染みに手を伸ばす。

「ここ、なんで濡れてるんだ?」

膨らみを軽く揉みながら問うとファイは耳まで真っ赤になった。

「…きもち、よくて…がまんできなくて…」

必死に羞恥と闘いながら言葉を紡ぐファイに酷くそそられる。

「服、脱ぎたいか?」

「……うぅ………」

ファイは恨めしそうに俺を見たが、よほど焦れているのかこくりと頷いた。

「それならお願いしてみろよ」

更に意地悪を言うとファイは俯いてしまった。急かすように、股間に拳を押し当ててぐりぐり刺激する。

「うあぁぁっっっ!!!」

そうすると、ぶるぶる震えながら必死に懇願してくる。

「やだやだやだやだぁ!おねがい、おねがいだから!ぬがせてぇ!ちょくせつしてよぉっっ!!」

泣きじゃくり始めたファイに気付き、俺はようやくズボンのチャックを下ろしてやる。
ズボンと下着を下げるとぴょこんとそそり立ったファイ自身が飛び出してきた。

どろどろに濡れた陰茎には触れず、ぱんぱんに膨らんだ睾丸を擽るような柔らかなタッチで撫でる。

「っ…!ふぁっ、あ、あ、あ、ひゃぁぁ…!」

ファイのぺニスはぷるぷる震え、先走りがどんどん溢れ出てくる。

「それだめぇっ…!おねがい、さわってよぉ…!」

「触ってるじゃねぇか」

「ちがっ……そこじゃない……くろさまぁ…おねがい、もぉじらさないで…」

悲痛な声で哀願されるが、まだこの愉しい遊びをやめてやるつもりはない。

「わがままだな。具体的にどうされたいんだ?」

「うぅぅ…」

「言わなきゃわからないだろ?」

切羽詰まった様子で救いを求めるように見つめられるが助け船は出してやらない。

「…おねがい………た…ま、じゃなくて…………おちんちん、……いじって………もぉがまんできないよぉ………」

ぼろぼろと涙を流しながら恥ずかしがりのファイとは思えない台詞で訴えられ、俺の熱も急上昇する。

しかし、乱れるファイがあまりに可愛くて、もっともっと虐めてみたくなってしまった。

屹立した陰茎にようやく触れてやる。
が、一気に登り詰められるような強い快感を求めているのをわかっていて、濡れたさきっぽを人差し指の腹でゆうっくり撫でるに留める。

「ひゃぁああァァっっっ!!」

ファイは腰を浮かせて絶叫した。
ぼろぼろ泣きながら哀願してくる。

「…いや、いや、いやぁっ!!じらさないで、もっとつよくして、おねがい、イカせてぇっ…!」

「強く、だな?」

茎は扱いてやらずに先端を強めにくりくりと刺激する。
亀頭だけの刺激じゃイケないことなんか百も承知で。

「はうぅっ!!そこばっかりはダメぇ…!」

ファイは綺麗な髪を振り乱して身悶える。

「……おねがい、ねもともさわって、しごいてっ…!」

「欲張りだな」

意地悪を言って言われた通りに手を伸ばすが、わざとゆっくりとした動作でゆるーく扱く。

「いやあぁぁぁぁっっっ!!」

強い快感を期待していたのだろう、ファイは悲痛な悲鳴をあげた。

「…くろさまのうそつきぃっ…!」

涙目で恨めしそうに睨まれる。

「……おねだり、したら、イカせてくれるって、あぁぁっっ!!」

恨み言を遮って焦らされきって震えるぺニスをぱくりとくわえた。
しかしそのまま、舐めてやるでもしゃぶってやるでもなく、ただ軽くくわえただけで動きを止める。

「あっ、あっ、あっ、あっ!」

耐えられなかったのだろう、ファイは自分で腰を揺らめかせて必死で自身に刺激を送ろうとし始めた。

それをがっちりと押さえつけてやめさせると、ファイはがくがくと痙攣しながら必死に俺の肩を押して俺を引き剥がそうとする。

どうするのかと口を放してやると、ファイは俺に見せ付けるように脚を開いてびんびんのぺニスを揺らしてみせた。

「……くろさまがいっぱいジラすから…おれの、こんなになっちゃったよ……おねがい、オレもうがまんできない、イカせてください…………」

「……………!!」

びっくりした、なんて生易しい衝撃じゃなかった。
うぶで恥ずかしがりで、自分からおねだりすることなんて滅多にないファイが、こんなエロい誘い方をするなんて。

「…どうやってイカせて欲しい?」

それでも最後の意地悪を言うと、ファイは俺にしがみついてきた。

「……くちで、シてほしい……だめ…?」

恥ずかしそうにお願いされ、再度ファイ自身をくわえる。
くちゅくちゅと音を立ててしゃぶり、カリ首に舌を這わせる。

「ぅあぁぁっっ!!」

途端にファイの身体がきゅうっと反り返った。

「ひぃっ、あアァっっ!!もぉだめ、いく、でるぅ…ああぁぁぅっ!!」

ファイはぼろぼろと涙を溢しながら腰を震わせ、甘い悲鳴をあげて精液を噴き出した。






次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ