*TSUBASA‐K×F‐*

□こころ
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「やらしい眺めだな」

黒さまが、相変わらずの氷のような声で言う。

勃起しきって震える自身や誘うように揺れる腰、はしたない自分の身体をすべて見られている。

痛いほどの視線を感じる。

「う、ぁっ!…くろ、みー…ゃだ…」

恥ずかしすぎて涙が滲む。
まるで実験用のモルモットか何かになったみたいだ。
まともな思考力はもう残っていない。

「ぃゃ…ゃだぁ…」

自身の疼きが一層強くなり、身動きの取れない身体がぶるぶる震える。

恥ずかしいのに、こんな浅ましい自分を見られたくないのに、熱を持つ自身に触れて欲しくて堪らない。

苦しい…。

「似合わないな」

ふと発せられた言葉の意味がわからず、見えない目を声のした方に向ける。

「そんな、女みてぇな面してるくせに。こんな勃たせて、濡らして。」

何のことを言われているのかわかった瞬間、充分すぎるほど熱かった身体がまたかぁっと熱くなった。

その熱は自身にも伝わって、無理矢理煽られながら少しも満たされない欲求にオレは身悶えた。

「ぅ、あぁん…ゃ、くろさまぁ…!」

「どうした?」

黒さまの声は相変わらず冷たく、嘲笑の響きが含まれている。

耐えがたい羞恥と拷問のような欲情と胸の奥を刺す不安にまた涙が滲んだ。

「…ひゃぁっっ!!」

急に、柔らかな何かがオレ自身の先端を掠めた。

刺激と呼ぶには不確かな、ごく僅かな感覚。

でも、オレの理性を打ち砕くには充分だった。

「ぁっ、ああっっ!!」

すぐに離れてしまったその羽根のように軽い何かを追い求めて必死に腰を浮かすが、両腕と足が固定されているから必死になってもほとんど身動きは取れなかった。

「くろさまぁっ…!!もぉやだ、お願いだからさわって…!」

オレだって一応健康な男なのに、熱を煽るだけ煽って放置なんて拷問だ。

もうこれ以上は耐えられない。
なのに自分ではどうすることもできず、オレは半泣きで懇願した。

がたがたと椅子が鳴る音に混じって、黒さまがふっと笑ったような気がした。

そして、すぐ傍で黒さまの声がした。

「…なんで、そんなぎりぎりまで言わねぇんだ」

近くに黒さまがいる、そのことが嬉しくて、言葉の内容は頭に入ってこなかった。

「どうして欲しい」

黒さまの口調が変わった。
さっきまでのような冷たさは消え、揶揄するような響きになっている。

「どうされたいんだ?」

「おねがい、さわって…!気が変になりそう…」

もう羞恥よりも情欲の方がずっと強くて、オレは必死に刺激をねだる。

しかし黒さまは何も言わない。

「くろさま、おねが…ぁああっっ!!」

また、何かがびんびんに勃ち上がって敏感になっているオレ自身に触れた。
刺激が欲しくて狂いそうなオレを嘲笑うように、敏感な亀頭をすぅっと撫でられる。

「やぁっっ!!くろさまぁ…!ぃゃぁ…!!」

自由に動かない身体が勝手にびくびく跳ね上がる。
足を閉じたくても閉じられず、振り払いたくても叶わない。

あまりの苦しさに涙が溢れる。

唯一自由になる頭を必死に降っても、拷問みたいな責めからは逃れられない。

「いゃ、いゃぁっっ!!もぉゆるしてぇ…!!」

終りの見えない責め苦に泣き叫ぶ。

…急に、黒さまの気配をすぐ近くに感じたかと思うと、目隠しを外された。






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