*TSUBASA‐K×F‐*

□ぬくもり
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黒鋼はファイを軽々と抱き上げてそっとベッドに横たえた。
自分も隣に横になると恥ずかしそうにしているファイを抱き寄せて唇を奪う。

「んっ!…ぅ…ふぁ…」

緩く開かれた唇に舌を侵入させ、逃げようとする舌を絡めとり吸い上げる。

キスに意識を持っていかれているファイの無防備な肢体に手を伸ばすとファイの身体がびくんと跳ねた。

つややかで手触りのいい肌は温かく、ほんのり桜色に染まっている気がする。
小さく尖って存在を主張する2つの乳首を指先でそっと撫で、くりくりと転がすとファイの表情が切なげに歪んだ。

「ぁ…ゃぁッ!んぅ…ぁぁ…」

見ると、さっきイったばかりのファイ自身も既に緩く勃ち上がっている。

「…どうして欲しい?」

唐突に問われ、ファイは首を傾げて黒鋼を見上げた。
黒鋼はニヤリと笑って、半勃ち状態のファイ自身をペロッと舐めた。

「あぁんっ…!」

ファイがビクッと震えて高い声をあげる。

「またイきたいか?」

そう言いながら、黒鋼はファイ自身をじゃらすように上下に軽く扱きたてる。

「…ぁッ、ぁん、ぁあっ!」

緩やかな快感に甘い喘ぎを漏らすファイを、黒鋼は愛しげに、だがとても意地の悪い目で見た。

「それとも…」

黒鋼は今度はファイの後孔の入口を、指先でゆっくりと撫でる。
キュッと閉じた入口は、まるで期待するかのようにぴくぴくと震えた。
それに合わせてファイの身体も揺れ、切なげな吐息が漏れる。

「ぁッ…ん…んぅ…」

「こっちも欲しいか?」

ファイはぴくぴくと震えながら恥ずかしそうに頬を染めて俯く。

「選ばないならどっちもしないからな」

だんまりを決め込もうとしたファイに黒鋼は追い打ちをかける。

「…黒さまのいじわる…」

潤んだ目で睨まれて、黒鋼は愉しげに笑った。

「何でだよ。おまえの好きにしてやるって言ってんのに」

「……………」

ファイはしばらく躊躇していが、覚悟を決めて顔を上げるとか細い声で訴えた。

「…ひとりでイくのはやだ…。黒さまが、欲しい…」

そして羞恥に耐えられないというように黒鋼の胸に顔を押し付けてくる。

あまりの可愛さに、黒鋼は言葉を失ってしまった。
すがりついてくる華奢な身体をギュッと抱き締め、性急に腰を引き寄せる。

ファイは怯えたようにびくっと震えたが、ふうっと息を吐いて力を抜いた。

「馬鹿」

黒鋼は思わずそう言って、ファイの頭を軽くたたく。

「いきなり突っ込んだりしねぇよ。怯えんな」

不安を見透かされたファイは気まずそうに黙り込んだ。

「痛かったら言えよ」

ファイの額に口づけてからそう言うと、黒鋼は固く閉じたらファイの後孔に、ゆっくりと指を入れていく。

「…っ……!」

途端にファイの身体が強張った。
少しでも苦痛を和らげたくて、萎えかけているファイ自身を口に含んで舐め回す。
後ろの指も、内部を傷付けてしまわないように慎重に進めた。

「ぅ…ぁ、んぅ…」

やがて、ファイの吐息に甘さが混じり始めた。
深い部分をくりっと刺激すると、ファイの身体が跳ねる。

「ここ、イイのか?」

ファイ自身を放して顔を上げ、顔を覗き込むと真っ赤な顔で睨まれた。
ふっと笑って、指を増やしてそこばかりつついてやる。

「ぁ、ぁあっッ!ひゃぁっんっっ!!」

ファイは快感にビクビクと身体を震わせながら、涙目で訴えた。

「もぅやだ…ぁ、あァっ…!くろさまも…んんっ…いっしょに、よくなろ…?」

「………!!」

…自分の理性が切れる音を、聞いた気がした。






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