*MAIN*
□彼氏さんは策略家
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不二の期待はあの日からたった1週間で実現した。
「しゅうすけぇ…お願い…」
泣きそうに潤んだ瞳とほんのり赤く染まった顔で、リョーマが擦り寄ってくる。
「リョーマ、熱でもあるの?」
わざと驚いたふりをして尋ねると、リョーマは大きく首を振る。
「…抱いて…」
全ては不二の目論見通り。
あの日以来、不二はことあるごとにリョーマに悪戯を仕掛けた。
部室で、誰もいない教室で、バスの中で。所構わず。
甘いキスをして、胸を撫でて。ズボンの上から自身を揉み、からかいの言葉を囁く。
リョーマを欲情させる術ならいくらも知っている。
そして、リョーマが快感に溺れ始めると、あっさりと離れる。
泣きそうな顔で見つめてきても、理性を総動員させて知らんぷり。
たった7日で、この幼い少年は堕ちた。
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