*TSUBASA‐K×F‐*
□はつねつ
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部屋で眠っていた黒鋼は、人の気配に飛び起きた。
そして、ドアの前に泣きそうな顔で佇むファイを視認しほっと息をつく。
「…なんだ、おまえか…おどかすなよ」
「…ごめんねー」
俯いたまま弱々しく謝罪されため息をついた。
まったく、こいつの情緒不安定は筋金入りだ。
「そんなとこに突っ立ってると風邪引くぞ」
「…うん…」
「早くこっちに来いよ」
促すと、ファイはふらふらとこちらに歩み寄り、倒れ込むように俺の肩に抱き付いてきた。
「…何かあったのか?」
さすがに驚いて尋ねるも返事はない。
とりあえず、小刻みに震える華奢な身体を抱き締めて背中をさすってやる。
「…黒さま…」
「どうした?」
「…たすけて」
「は?…なにがあった?」
俺の肩に顔を埋めてこちらを見ようとしないファイを引き剥がす。
多少手荒でも状況確認が先決だ。
…だが、状況は俺の危惧したものとはまるで違うようだった。
無理にこちらを向かせたファイの顔は熱情にうかされたようにとろんとしていて…何をどう助けてほしいのかなど一目瞭然だったから。
「なるほど、夜這いか」
身も蓋もない言い方をすると気まずそうにファイの目が伏せられる。
「…オレ、何か変なんだ…からだ、熱くて…おねがいくろさま、たすけて…」
うるうると潤む瞳に赤く染まった頬がひどく扇情的で、俺はすぐさまその気になった。
早速服を剥ぎ取って、ファイの裸体を舐め回すように見る。
普段なら恥ずかしがってすぐに布団にくるまろうとするのに、今日の反応はまるで違った。
「…くろさま…見るだけじゃやだ…おねがい、オレもうがまんできない…」
半泣きでねだられて、震える手に手首を掴まれて、すっかり勃起して蜜まで流すファイ自身にあてがわれ、上目遣いでおねがい、と囁かれて、俺の理性は崩壊した。
「…なんだ、手でいいのか」
意地の悪いことを言いつつ、既にびんびんのファイ自身を軽く撫でる。
「ゃ、ぁああっっ!」
たったそれだけの刺激に過剰に反応して甘い声をあげるファイにひどくそそられる。
「すぐイッちまいそうだな」
かたどるように指先で下から上まで軽くなぞるだけで、ファイ自身はびくびく震えてとろとろと蜜を流した。
「やだ、もっとッ…おねがい、はやくイキたいよぉ…」
溢れる蜜を全体に塗り込めるようにゆるゆると柔らかく扱くとファイはいやいやとかぶりを振って強い刺激をねだる。
「一体何があったんだ?妙な薬でも飲んだのか」
「…わからないけど…おねがいだからいじわるしないで…」
「意地悪?例えばどんな?」
「…じらすのとか…すんどめとか…」
「なるほど、わかった」
俺は酷い意地悪を思いつき、ファイ自身をきつく握って上下に扱きたてた。
強張る身体を宥めるように、ピンと尖った乳首をペロペロと舐め回す。
柔らかな陰嚢もくにくにと揉みしだく。
「ぁッッ!あん、ぁあっっ!ゃ、だめ、もぉでちゃう…!」
泣きながら叫んでファイはあっという間に射精した。
俺はそれでも気にせずファイ自身や乳首を責め続ける。
「ぅ、あぁぁっ!やぁぁっ、だめ、もぉやめっ…!」
ファイの身体が壊れたように痙攣する。
腰がぐっと浮き上がり、強すぎる快感から逃れようとじたばたと暴れる。
それでも俺は容赦なく過敏なくびれをかりかりとなぞり、根元を強く扱き、先端をくりくりと刺激した。
「ひぅッ…ぃやぁぁっ、もぉいじらないでっ…ぁぁッ、ぅあぁぁ…!」
苦しげな哀願にも耳を貸さず、やめるどころかもっと強く扱いてやるとファイはぼろぼろ泣きながら再び精を吐き出した。
「ぁ、ああぁっ!ゃ、もぉゆるしてぇ…っひぁぁッ!」
ファイの声が拷問でも受けているような苦しそうなものになったので、ようやく刺激をとめてやる。
四肢をぐったりと投げ出してはぁはぁと荒く息をつくファイは悪態をつく余裕もないようだ。
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