*MAIN*

□彼氏さんは策略家
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「リョーマ」

不二の部屋でそれぞれに雑誌を読んでいた時、唐突に不二が言い出した。

「リョーマが自分で抜くとこ、見てみたいな」



「…………は?」

ベッドに腰掛けていたリョーマは雑誌から顔を上げて不二を見た。

「…あんた…正気?」

不二はクスッと笑って、リョーマに歩み寄る。
身の危険を感じたリョーマが逃げるより早く、両肩を捉えて押し倒した。

「ねえ、やって見せてよ」
「そんなの、人に見せるものじゃないでしょ?!」
「やってくれないの?」
当たり前だ、と言わんばかりにリョーマは不二を睨む。
「そう…。残念だな」
不二はそう言って机に戻り、再び雑誌を捲り始めた。

(無理やりさせられるかと思った…ι)
リョーマは肩透かしをくらったような気分だったが、そんな恥ずかしいことしたいはずもなく、再び雑誌に集中した。




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