*MAIN*

□FIRST☆NIGHT
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…どうしよう。
今日はついに約束の日。
リョーマはいつものように不二の家に泊まり、夕飯も入浴も済ませてベッドの上。
不二は何だかやっておきたい課題があるとかで机に向かっていた。

周助に、抱かれる。
もちろん嫌じゃない。
でも、やっぱり少しだけ…怖い。

不二がパタンと教科書を閉じた。
スタンドの電気を消してベッドに上がる。
「お待たせ、リョーマ」
甘い声で言われ、抱き寄せられて、リョーマはビクッと身体を震わせた。

「リョーマ」
「な、なに?!」
緊張のあまり、声がひっくり返った。
不二がふっと笑みを漏らす。
「今日は、一緒に寝るだけにしようか」
「え…なんで?!」
不二は優しい手付きでリョーマの黒髪を撫でる。
「リョーマ、怯えてるから」
顔を上げると慈愛に満ちた不二の微笑。
「……でも…俺…」
…怖いけど、周助に抱かれたい。
言葉にはできないけど、不二の目をジッと見つめて訴える。
「後悔しない?」
真剣な表情で見つめ返されて、目を反らさずにはっきりと頷く。




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