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□ココロとカラダ
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眠れない。
リョーマはため息をついて時計を見た。
「げ、もうすぐ5時じゃん…。周助のバカ」
再びため息をついてきっとぐっすり眠っているだろう恋人に悪態を付く。
簡単に言うと、リョーマは欲情していた。
初めて恋人の愛撫で登り詰めたのは3日前のこと。
苛められはしたけど、快感の強さは圧倒的で…自分の手では満足できなくなってしまったのだ。
「今日が火曜ってことは…土曜まで4日もあるじゃん…」



「リョーマ、食欲ないの?」
昼休み、二人は屋上で昼食をとっていた。
だが、リョーマはどこか上の空で食事も全然進んでいない。
「具合でも悪いの?」
心配そうに尋ねられ、リョーマは慌てて首を振って購買部で買った焼そばパンを口に入れる。
「大丈夫?」
「何でもないっすよ。…ちょっと寝不足なだけ」
そう言うと不二は納得したようだったからホッとしたのだが…甘かった。
食事を終えてそろそろ教室に戻ろうかと立ち上がった時、唐突に不二に抱き寄せられた。
「元気が出るおまじない」
不二はニコッと笑ってそう言うと、チュッと音を立ててリョーマの頬に口付けた。




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