*MAIN*

□意地悪
1ページ/8ページ


「周助なんか嫌い」

その何気ない一言を、リョーマは死ぬほど後悔することになる。



部活が休みの日曜日、不二とリョーマは一緒にテレビを見ていた。

やっていたのはクイズ番組。

2人は解答を言い合いながら番組を見ていた。

そんなに難しい問題ではないのだが、リョーマはことごとく間違える。
一方不二はさらりと正答を出していた。

コマーシャルになったとき、不二は笑ってリョーマの髪をくしゃっと撫でた。

「リョーマ、もう少し勉強しないと大きくなれないよ?」

誤答ばかりでただでさえふてくされていたリョーマはそっぽを向いて言った。

「周助なんか嫌い」



そしてその日の夜。

一緒にベッドに入ったリョーマを、不二は優しく抱き寄せた。

リョーマはおとなしくされるままになっている。

不二は不敵に笑った。


…カシャッ



「…ちょ…!何すんのさ!」

気付いたときにはもう遅い。

リョーマの両手首は銀色に光る手錠で繋がれてしまった。

「ほらほら、おとなしくして」

自由のきかない両手を振り回して暴れるリョーマを、不二はなんなく押さえ込んだ。

ついでに手錠の鎖をベッドの柵に拘束して、両手を頭上に固定してしまった。

そして当然のように服を脱がせ始める。

「何なのさ…!」

リョーマ足をばたつかせて抵抗した。

その足は不二にやすやすとつかまれ、大きく開かされてベッドの柵に拘束された。

「何すんのさ!」

リョーマは不二を睨み付けるが、両腕も両足も動かせない状態では迫力もない。
ましてや不二が気にするはずもなかった。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ