*MAIN*
□意地悪
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「周助なんか嫌い」
その何気ない一言を、リョーマは死ぬほど後悔することになる。
部活が休みの日曜日、不二とリョーマは一緒にテレビを見ていた。
やっていたのはクイズ番組。
2人は解答を言い合いながら番組を見ていた。
そんなに難しい問題ではないのだが、リョーマはことごとく間違える。
一方不二はさらりと正答を出していた。
コマーシャルになったとき、不二は笑ってリョーマの髪をくしゃっと撫でた。
「リョーマ、もう少し勉強しないと大きくなれないよ?」
誤答ばかりでただでさえふてくされていたリョーマはそっぽを向いて言った。
「周助なんか嫌い」
そしてその日の夜。
一緒にベッドに入ったリョーマを、不二は優しく抱き寄せた。
リョーマはおとなしくされるままになっている。
不二は不敵に笑った。
…カシャッ
「…ちょ…!何すんのさ!」
気付いたときにはもう遅い。
リョーマの両手首は銀色に光る手錠で繋がれてしまった。
「ほらほら、おとなしくして」
自由のきかない両手を振り回して暴れるリョーマを、不二はなんなく押さえ込んだ。
ついでに手錠の鎖をベッドの柵に拘束して、両手を頭上に固定してしまった。
そして当然のように服を脱がせ始める。
「何なのさ…!」
リョーマ足をばたつかせて抵抗した。
その足は不二にやすやすとつかまれ、大きく開かされてベッドの柵に拘束された。
「何すんのさ!」
リョーマは不二を睨み付けるが、両腕も両足も動かせない状態では迫力もない。
ましてや不二が気にするはずもなかった。
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