長編
□当たり前のような日常。
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「ルル〜!ルルーシュ〜??」
遠くで自分を呼ぶ声が聞こえる気がする。
その声を聞かなかったことにして寝返りを打ち再び眠りにつく。
「あー!」
何なんだ…朝から騒がしいな…
どうやら台所付近にいたスザクが何かしたらしく、心配になった俺はもう一度寝返りをして起き上がった。
「ん…何なんだ…一体…」
「ルルーシュ…ごめんよ…」
スザクが謝りながら寝室に入ってきた。
「…ごめんと言う前に、俺の睡眠妨害に謝れ」
「あっそうだったね!ごめん…(しゅん)」
「で?今回は何をやらかしたんだ。」
「実は……」
そう言って手に持っていたものを見せる。
「それは…!俺の大事なティーカップ……!」
驚きで目をこれでもかと言うくらい見開くルルーシュ。
「えっ?!そんなに大事なカップだったの?!」
カップの破片を持つ手がカタカタと音を立て、スザクの今の心境を表す様だった。
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