第0章

□出会い
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Epsode1. 出会い





目が覚めると、森の中でした。





「…どこ、ここ」

なんとなく、呟いた声に違和感を覚える。

というより、自らの全てに違和感を覚えた。



徐々に浮上する意識。

増していく違和感。



覚醒しきっていない頭を抱えながら、上体を起こす。


冷静に、自分自身を観察してみる。


身に纏っているのは、シンプルな純白のワンピース。

乱れて目の前に垂れ下がった前髪をつまむ。深い蒼色。

ワンピースの裾から除く脚は、我ながら驚く程白かった。



そこでわかった違和感の正体。




自分が、誰だかわからない。




言葉はわかる。話せる。

しかし、自分の名前も、ここで意識を取り戻す前にどこで何をしていたのかもわからない。

そして、ここがなんという国なのか、どこなのか、いつなのかもわからない。

言語能力と最低限の常識を持ち合わせているだけのかよわい乙女である。



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