第0章
□Prologue
1ページ/2ページ
Epsode0. Prologue
視界すべてが白く・・・
否、闇に包まれているのかもしれない。
浮遊しているのか、
地に足が着いているのかもわからない。
そんな場所に、少女はひとり。
いつもひとりで祈っていた。
世界の均衡を、平和を。
手を組み、頭を垂れて
少女はひとりで祈っていた。
いつからここで祈っているのか。
どれだけの時が流れたのか。
少女にはわからなかった。
知らなくても良いと思っていた。
ただ、世界が平和であることが、
彼女の全てだった――
.