drrr!

□あぁ、神よ!
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「やっと気づいた?正義感の強いシズちゃんだったらきっと引き受けてくれると思ってさ★」


ほら、見て見て!狩沢さんが最新式のカメラをくれたんだ。記念すべき一枚目は何だろうね?
高らかに聞こえる、目障りな声。


その声を無視し、暗闇の中へと入っていた。
絶対、こいつにだけは―何があってもビビんねぇし、もしあいつがカメラで何か撮ろうとすれば殴って気絶させれば良いだけの話だ。

音もない、暗闇の中―
コツコツと、二人の足音だけが聞こえる。角を曲がった瞬間俺達を待ち構えていたのは―


首の長い、片目のつぶれた[幽霊]だった―


うあああああッ!出た!幽霊だ!助けてくれ!あああああッッッ!!!


俺は全速力で駆け出して行った。近くにあいつがいる事も忘れ、悲痛の様な叫び声を上げ―我に帰った時、俺は見知らぬ場所にいた。


何処を見ても矢印がない。曲がり角は二つあるが、どちらを選べばゴールに着くのか―嫌な予感がした。俺は[迷子]になったのだ。どうすれば良い?何処に向かえば―幽霊屋敷で行方不明なんて、恐らく前代未聞だ。


「臨也!何処だ?!いたら返事しろ!」


いくら呼びかけても返事は来ず、代わりに聞こえるのは薄気味悪い女の声だった。
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