ギャグマンガ日和
□桃ノ花ビラ
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僕はそれから、ずっと部屋に籠っていた。
太子に合わせる顔がなくて―
次の朝も彼は来た。
―お粥とワカメを持って。
「ワカメ!?何で!?Σ」
「あぁ、コレは風邪に効くとフィッシュ竹中さんに教わったのでな」
竹中さぁあああああん!!!ΣΣ
「それは・・;魚介での話じゃないですか?ココは人間界ですよ、太子・・・」
「せっかく効くと思って持ってきたのにな〜・・・」
不器用だけど、その優しさに思わずクスリとしてしまう僕。
太子とは、口も聞きたくないと思っていたのに―。
「もうっ、僕は風邪なんかじゃないですよ」
「ななな、そうなのか?!それは良かった!
芋の笑顔、久しぶりに見たぞ」
「えっ・・・」
「何か、私のせいで気を悪くしてしまったようで・・・すまんな。私、アホで無神経な所あるから・・・」
「確かにそうですね」
「えー、そこは否定しろよ;」
「でも、僕は・・・」
「?」
「//なっ、なんでもないですッ///」
アホで無神経でトラブルメーカーのアンタを
本当は愛してるだなんてとても言えない。
ロマンチィックなんて、今の僕らには似合わない言葉だ―やっぱり、友情・・・
「妹子、こっち向いて」
「?」
チュッ♪
「!!!?/////」
「もー、照れちゃって〜可愛い〜〜」
「な、何するんですかいきなりっ・・
こ、こんな・・・キス、だなんて・・・」
「だって妹子としたかったんだもん」
「///」
―こんなの、あべこべだ
僕が太子を照れさそうと企んでいたのに、
どうして僕がっ・・・//
「妹子大好き!」
あぁ、何でこんな・・・
あぁ、こんなあべこべ許せない・・
でも、もっとギュッってしてほしい。
あぁ、変態という名の明日はどっちだ?―