ギャグマンガ日和
□冷たい雫
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冷たい雫が、頬を伝った。
それは、初めての感情で。
何故彼はいなくなってしまったのか?
・・その答えは出ないままで。
自分にとって大切なモノは、
失ってみないと分からない
―あの日、誰かに言われた言葉が今も胸に突き刺さる。
そしてその意味を、ようやく理解した時には―
すでに遅かった。
「サヨウナラ」
彼は最期にそう言って旅立ってしまった。
閻魔が死ぬなんて、そんなコト、有り得ないと思っていたのに・・・。
「ニャンパラリ〜
今日から吾輩が閻魔大王となるぞ」
「!?」
あの日の驚きと動揺は、今でも忘れる事が出来ない。
彼は消え、違う閻魔の秘書として働く事になった僕。
閻魔にも寿命があるなんて
どうして貴方は教えて下さらなかったんです
永遠という言葉など無いことを
どうして私は早く気付かなかったのだろうか?
世界で一番、愚かな僕―
神様、こんな私をどうかお許し下さい。