銀魂
□虹A
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こんな子供に話すのも何だろ・・・
なんかアレだよなぁ、と思いつつ口を開こうとしたその時、
「銀ちゃん!見てA!!!」
突然、窓の方へ駆けだす神楽。
袖をひっぱられ、そのまま連れて行かれた。
その窓の向こうにあったのは―
「きれいな虹アル!」
これまでに見たことないような、青と虹色。
「さっきまで雨降ってなかったっけ?」
ざぁざぁざぁと耳障りなあの音は、どこに消えたのだろう?
「銀ちゃん眠ってたアルよ?」
え?今、なんて?
寝てた?俺が・・・いつの間に?
「…まぁ、私も色々あったアルけど…
辛いことばかりじゃないアルヨ」
「・・・」
「これでも『万事屋』メンバーアル。
何かあったら相談するアル!」
ぴょんっ、俺の膝に乗って彼女は、これまでにない屈託な笑顔をみせた。
その頭をなでて、そっと呟いた。
“ありがとう”
end