銀魂

□アイツなんかに負けやしない。
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「大串くーん」

次に目の前に現れたのは、俺が世界で一番嫌いな人間だった。

「あぁ?」

「俺の神楽知んねー?」

『俺の』って何だ。

その癪に障る言い方止めてくんねぇ?アイツはお前のモノなんかじゃねぇんだよ。


「は?いきなり、何」

独り言のつもりが、声が・・・慌てて口元を手で覆ったが、もうすでに遅し、だった。

「さては神楽に恋でもしたか?
ヤメとけ、俺もなぁ一日四十アイツと一緒だけど大変だぜ。飯はよく食うし、変なモンばっか拾ってくるし、飯はよく食うしー」


っせーな
お前にアイツの何が分かるってんだ
四六時中一緒にいるから?
だから何だ


俺は、お前よりもアイツのことを愛している。

そうやって、贅沢な悪口を言ってられるのも、今のうちだ。

「銀ちゃん!ずっと待ってたアルヨ!早く帰ろ!」

そう言いながら奴の手を握るアイツは、凄く嬉しそうで。


『悔しさ』という3文字が頭に残った。


俺は、クールで2枚目マヨラー男。
ボケもツッコミも出来る逸材な人間。

あんな天パでジャンプ買うコトにしか頭にない駄目男(マダオ?)とは違う


だから


アイツなんかに絶対、負けやしない。

そう

俺だけの兎にしてみせる
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