銀魂

□雨が止むまで
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「うん!」

「傘。」

言われて自分の傘をよく見てみると、少しだけ柄に穴が開いていた。

「髪の毛びしょ濡れじゃん」

「//む〜」

「おいで、僕の傘に入りなよ」

「・・・」

「そのままだと風邪引いちゃうよ?」

「…めが止むまで」

「ん、何か言った?」

「雨が止むまで、ココに居てヨ」


身勝手な兄ちゃんのコトだから、
すぐにどっか行っちゃうかもしれないから。

「…ずっとずっと、一緒に居てヨ」

「はいはい」

そう言って、易しく髪をなでてくれた。


*****

ずっと一緒になんて、おかしなセリフだね。

いいかい、神楽。

そういう言葉は、本気で愛した男にしか言っちゃいけない言葉なんだよ。

雨が止むまで

それまでなら、一緒にいられる。

でも、その後は・・・

呪われた血族の宿命

僕らは、一緒に居てちゃいけない



しとしとしと
何て目障りな雫の音

けれどそれは

僕の今の感情に似ている・気がした。
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