銀魂

□貴方が居てくれたから。
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―それから、どれほどの日々が過ぎただろう


…私は、死ななかった

もちろん死ぬつもりなんてなかった

だけど「絶対助からない」って言われてた

「君の強い意志が、病を克服したんだよ。」

医者はそれだけ告げると、退院命令を出した

そして最後に、こう言った

「良い守護霊を持ったね。
きっと彼は、天国でも君のコトを見守ってくれてると思うよ。」

“彼”

銀ちゃん?

何処にいるの、銀ちゃん…

探しても探しても見つからなくて

『シュゴレイ』

辞書で引いた

意味がやっとわかった…。

銀ちゃんは、私の代わりに天国へ行ったの

独りで淋しいねェ、そう私がゆったら

「そんなコトないよ!
アイツはずっと、アンタの中で生き続けてるんだからね。」

お登背サンはそう言って、私の髪を撫でてくれた

本当は、銀ちゃんの手が良かったけれど。

でも、いつか会えるって信じてるから

ずっとずっと、私の中で銀ちゃんは笑ってくれてる


私は幸せです

私は今日も笑顔です

「貴方が居てくれたから」 



            fin
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