銀魂

□君がくれたもの
3ページ/5ページ

「あぁ・・・もうこんな時間」

本当は6時前に起きるつもりが、目覚ましを掛け忘れ
気付けば、もう7時半になっていた。

(―洗濯物、取り込まなくっちゃ)

急いでベランダへと向かう

だが、少し違和感を感じた

家の外が何やら騒がしいのだ

微かに聞こえる、サイレンの音

あいつらが来た訳でもなさそうだ・・・

―ガララッ 

洗濯物に向けられていた右手と視線が、まだ名も知らぬ男に向かうべくして向かった―



「こんばんは〜サンタクロースだよ(桂裏声)」

「嘘付くんじゃねェエ!下着泥棒っ!変態っっ!!」

その後は言うまでもない・・バキバキのボコボコにしてやった

何度聞いても(拷問という名の)、頑として首を縦に振らない

よく話を聞けば、私の誤解で

お詫びに、この男を客人として迎え入れた

「すまんな、幾松殿...」

「なぁに。気にしないでよ。
何か食べる?」

「そばを頼む」

「…そば出せってか?そば出せってかァァ!?」

「君の腕にホレた・・弟子入りさせてくれ」

「えッ?アンタ何言ってんの?
それに…この店と私はもう…」

ガラッ 店の引き戸が開いた、それは私にとっての地獄の始まり

「幾松ちゃーん」

「どう?元気にしてるぅ?」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ