銀魂
□君がくれたもの
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「あぁ・・・もうこんな時間」
本当は6時前に起きるつもりが、目覚ましを掛け忘れ
気付けば、もう7時半になっていた。
(―洗濯物、取り込まなくっちゃ)
急いでベランダへと向かう
だが、少し違和感を感じた
家の外が何やら騒がしいのだ
微かに聞こえる、サイレンの音
あいつらが来た訳でもなさそうだ・・・
―ガララッ
洗濯物に向けられていた右手と視線が、まだ名も知らぬ男に向かうべくして向かった―
「こんばんは〜サンタクロースだよ(桂裏声)」
「嘘付くんじゃねェエ!下着泥棒っ!変態っっ!!」
その後は言うまでもない・・バキバキのボコボコにしてやった
何度聞いても(拷問という名の)、頑として首を縦に振らない
よく話を聞けば、私の誤解で
お詫びに、この男を客人として迎え入れた
「すまんな、幾松殿...」
「なぁに。気にしないでよ。
何か食べる?」
「そばを頼む」
「…そば出せってか?そば出せってかァァ!?」
「君の腕にホレた・・弟子入りさせてくれ」
「えッ?アンタ何言ってんの?
それに…この店と私はもう…」
ガラッ 店の引き戸が開いた、それは私にとっての地獄の始まり
「幾松ちゃーん」
「どう?元気にしてるぅ?」