ギャグマンガ日和
□辛口のカレーはいかが?
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僕は彼を愛している。
それは紛れもない事実―なのに、ずっと素直になれない自分がいる。
どうして恋愛ってこんなにもどかしくて面倒臭いのだろう。
たった一言、“好き”って言えたら・・・
「ほんっと太子は駄目ですね。仕事もしないで何やってたんですか。それでも摂政ですか?」
ついつい出てしまう嫌味な言葉。
それを聞いて嫌そうな顔をする君。
「妹子なんて大っきらい」
ぽつり、彼から漏れた声。
それは、僕の心を砕くには十分な言葉だった―
「太子・・・」
「いつもいつも『摂政なんだから』ってそればっかり。私だって好きで摂政やってるんじゃないんだ・・なのに、何で・・・」
―知らず知らずのうちに僕は、彼を傷つけてしまった―
・・謝らなきゃ。頭ではそう分かってるのに、天邪鬼な言葉だけが口から毀れていく。
「太子の方こそ、僕の気持ちもしらないで。
僕がどれだけアンタを心配してると思ってるんです?」
「別に妹子になんて心配して貰わなくていいもーん」
・・“妹子になんて”・・・
・・・。