ギャグマンガ日和

□寂しがり
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よく言われる。

「イナフは寂しがりだね」って。

そんな訳ないでしょう?
寂しいだなんて、一言も僕、言ったコトなにのに・・・


「太子と一緒にいるときのイナフは楽しそうだね」

これもよく言われる、割と最近。
そんな訳ない。
あの人と一緒にいると、いつもデンジャラスなコトだらけで、気の休まる時がない。
それは気のせいだよ、フィッシュ竹中さん。


「何でそう思うの?
ぁんなに楽しそうにしてるのに」


案外、この人も目は節穴じゃないって訳か(後頭部は濡れた魚だけど)
きっと、僕の気持ちにも気付いてるんだろーなぁ・・・


「いつ告白するの?」

・・え?告白?
そんなコト、考えた事もないよ。
だって太子は・・・


「えー?またお見合い?
メンドくさーい」


「もうっ、貴方という人は!
貴方は今日本で一番お偉い人なんですよっ。そんな方が、嫁も貰わないんでどうするんです」


使用人と太子の、その言葉を聞いてから、僕は何となく太子に近づきにくい。
だって、


「僕は太子にはふさわしくない
だって、僕は冠位五位の下人だから」


言いながら、僕は悲しくなった。
どんなに頑張っても、太子は僕に振り向いてくれない。
どんなに頑張ったところで、やはり僕みたいな下人は、太子の唇に触れることも許されないのだと。


「―そんなコト、ないと思うぞ?」


数秒だって、竹中さんが口を開いた。
それは驚くほど、砕けたような口調で。


「愛があればそんなの、関係ないさ」


愛があれば―
そうかもしれない。
大切なのは、僕の気持ちだ。
誰が何と言おうと、やっぱり僕は太子が好きなのだから。


「でも―、」


「oh,no.[buy]は恋愛において使っちゃイケナイ言葉だよ。むしろ[yes.we can]だ」


「それ、オバマ大統領の言葉ですよ・・・
でも確かにそうですね。
そんなコト考えちゃ、前に進めないし」


「そうだぞ、イナフ。
私も応援してるからな」


身分差なんて、関係ない。
大切なのはlove そこに愛があるんだから
好きならそんなの関係ない


声を大にして
この気持ちを伝えられる日が来たら

どんなに嬉しいだろうか


Tlove you...!

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