銀魂
□虹A
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ざぁざぁと、耳障りな雨の音。
目を閉じれば浮かんでくる、地獄の日々。
傷ついた仲間の悲痛な声が、今も耳から離れない。
「俺達は、間違ってたんだな・・・」
今ならハッキリと、そう分かる。
あんなバカげた戦争、しなければ良かったんだと。攘夷だの何だの、結局人殺しじゃねーか。
「銀ちゃん?」
少し元気のない俺を心配しているのか、後ろを振り返ると神楽がいた。
「どうしたアルか?元気ないネ」
「あ?何でもねーよ。お子ちゃまは知らなくていーの。」
「・・・私には関係ない話アルか」
「そ。昔の話よ」
そう、確かに昔の話。
もう終わった話だろ?
なのに何で気にする必要がある?
「はーん、昔の女アルナ。ひどい事でもさせられたアルか??ププッ♪」
「イヤ俺そんな昔の女とかいねーから」
「上靴の中にウンコ入れられた事アルか?」
「うん、俺にはそんな思いでねーから勝手に作らないように」
「一体何で悩んでるアルか?」