銀魂
□虹
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毎日、降り続く雨。
いったい、何時になったら止むのだろう。
ざぁざぁざぁと目触りな音
あの男が私を呼んでる気がした
でも、今は振り返れない
「何しょげてんだ神楽?
雨はとっくに止んでんぞ」
・・・え?
さっきまで、確かに雨が…
あぁ、いつの間にか寝ちゃったんだ、きっと。
「空、見てみ。
お前の好きな、虹色じゃねーか」
私、銀ちゃんに虹色好きって言ったっけ?
思い出せないケド・・・
締め切った部屋から、窓を開け放し、
瞳に映るはこれ以上にない、「青」
その真ん中には、鮮やかな架け橋が。
「キレイアル・・・」
この虹を捕まえられたら、と思って手を伸ばす。銀ちゃんに「何やってんだ?」って不思議に思われたけど。
「だろ?…最近、オメー元気なかったから…
何かあったら俺に言えよ?その・・伊達に『万事屋』やってんじゃねーからさ」
(本当は心配してるクセに・・・笑。)
「マダオに乙女の悩みなんて分かる訳ないアル」
「!?誰がマダオ!?俺オッサン!?
相変わらず冷てーな、神楽は」
「恋の悩みは姉御にでも相談するネ。(本当はそんなんじゃないけど・・・)銀ちゃんは、そこに居てくれたら、それで良いネ。」
(///何言ってんだ、私)
目覚めの跡は、頭がどっか飛んでるみたい。
それとも、この虹のせいか。
「銀ちゃん」
「あ?」
「アリガト。」
ちゅっ、と頬にキスを落として
「青」をまた仰いで
幸せな気分のまま、夢の中へ
大丈夫だよ 見上げれば、ほら
大丈夫ほら 七色の虹
涙を落とし、君と空を見上げる
そして二人の空がやっと一つになって、
僕達は走りだせるんだ。
aquatimes★虹
(私の心に、大きな虹が咲く)