すざるる
□your style!
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「オーイ!みんな見てくれ〜!」
そう陽気な声で教室に入ってきたのはリヴァルだった。リヴァルが向かった先は男子たちの集まり。どうやら何かを見せているらしい。
「ちょ…!お前これ…!今入手困難って言われているララちゃんの写真集じゃね!?」」
「そう〜♪ネット通販で買ったんだぜ♪しかも最後の一冊!」
「いいなぁ〜!」
「なぁリヴァル!オレに貸してくれよ!」
「あ、オレもオレも〜!」
(またララとかいうアイドルの話か…まったく…呆れる…)
ルルーシュは少し離れた席で一冊の写真集ごときに興奮する男子たちを冷ややかな目で見つめていた。そんなルルーシュに気付いたのか、リヴァルはルルーシュのほうへよってきた。
「なぁルルーシュ!お前もかわいいと思うだろ〜♪」
「フン…オレはナナリー以外の女は好きになれないんでね」
「なんだよそれ〜!」
そうルルーシュとリヴァルが言っているとスザクがそこにやってきた。
「おっ、スザクおはよー!」
「おはようリヴァル、ルルーシュ。何話してるの?」
「ララの話だよ〜♪スザクは知ってるよな?」
「あぁ、あの今人気爆発中の…」
「そうそう♪あ〜オレのそばにもこんなかわいい子がいたらなぁ〜♪」
「あれ?リヴァル、会長はどうなったの〜?」
「会長ももちろん好きだぜ!でもスザクだって例え好きな女子がいてもこんなかわいい子がいたらそっちに目移りしちゃうだろ〜?」
「そっそれは…」
とたんにスザクの顔が赤くなる。ルルーシュはその顔を見てイラッときた。
「バカか!だいたいどこがいいんだ、そんな女!ヒョロヒョロで弱そうで!」
「ルっ…ルルーシュ…?」
いきなりルルーシュに怒鳴られたスザクは驚きを隠せない。
「そこがいいんだろ〜!あ、もしかしてルルーシュやきもち?まぁルルーシュは男だしどんなにがんばってもこんな体にはなれないだろうけど〜」
プチっとルルーシュの中で何かがキレた。ルルーシュはリヴァルの胸ぐらを掴み大声で言い放った。
「オレがそんなに太っているとでも思ってるのか!!あぁ!?」
それからリヴァルを乱暴に突き飛ばし、教室を出ていった。
「ってぇ…!なんてことすんだルルーシュ!」
「ルルーシュ…怒ってた…」
スザクはただ呆然と立ち尽くしてた。