My Favorites

世界の名言、名台詞そしてお気に入りの本からの好きな文章の引用などをさせていただきます。
◆Noblesse Oblige ハル


Thy necessity is yet greater than mine.

【貴族であるSir Philip Sidneyが第一次世界大戦時中、戦いの中で負傷し自分も辛い状況であるにも関わらず傍らの負傷した平民兵士こう言い、自分の水を分け与えたのです。
意味は"汝の方がもっと渇いている"、"私よりも君のほうが必要である”です。

ノブレス・オブリージュとは高貴たる者の義務などの意味です。
財産、地位、権限などを有する人間にはその価値が高ければ高いほど相応の重圧と責任がともないますね。

これはルカによる福音書第12章48節の、多く与えられた者からは多く求められ、多く任せられた者からは更に多く要求されるであろう。
という部分からきているらしい。
素晴らしい名言ですね。】

2008/07/27(Sun) 15:47 

◆蒼穹の昴 浅田次郎 ハル


春の宵
濡れそぼちたる玻璃ごしの
君がかんばせ薔薇のごと
名残んの雨のひとしずく
干ぬ間も待たで馬のなく
悲しむなかれいつの日か
藍の衣で戻りなん
そが黒髪のあせぬ間に
そがほほえみの紅き間に



【浅田次郎さんの蒼穹の昴という小説に出てくる詩です。

舞台は清朝。
最難関官吏登用試験である科挙に挑んだ梁文秀は、酒と女を好む放蕩息子。

そんな彼に両親は全く期待をしていなかったが、本当の文秀は頭脳明晰で長身の美丈夫。

文秀は必死の努力の末、弱冠二十歳にして状元(首席)及第を果たす。

その試験で書いたのが上記のものだ。

完璧の上の完璧をゆく解答でなければ及第させない厳しすぎるほど厳格な採点者で、当時礼部右次郎だった楊喜驍も唸らせた最高の優作である。

蒼穹の昴はオススメなので是非読んでみてください。】

2008/07/27(Sun) 15:33 

◆For Whom the Bell Tolls 

No man is an island,
Entire of itself.
Each is a piece of the continent,
A part of the main.
If a clod be washed away by the sea,
Europe is the less.
As well as if a promontory were.
As well as if a manner of thine own
Or of thine friend's were.
Each man's death diminishes me,
For I am involved in mankind.
Therefore, send not to know
For whom the bell tolls,
It tolls for thee.

何人も一島嶼にては非ず
何人も自らにして全きは無し
人は皆大陸(くが)の一塊(ひとくれ)
本土の一片(ひとひら)
その一片の土塊を波の来たりて洗いゆけば
洗われしだけ欧州の土の失せるは
さながらに岬の失せる也
汝が友達や汝(なれ)自らの荘園の失せる也
何人の身罷り逝くも是に似て
自らを殺(そ)ぐに等し
其は我も又人類の一部なれば
故に問う勿れ、
誰が為に鐘は鳴る也と、
其は汝の弔いの為に鳴るなれば


【ジョン・ダンの有名な詩、"誰が為に鐘は鳴る"です。
小4の頃にまったく意味がわからないのにこの題名の響きに惚れ、へミングウェイの"誰がために鐘は鳴る"を読んでみました。】

2008/07/26(Sat) 22:24 

[TOPへ]
[カスタマイズ]



©フォレストページ