□faint love
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「ほら、コーヒーとクラブサンドな」




「ありがとうございます」



手元を休めカップを持った。



「ふぅ…」



「昼飯くらい仕事しないで食えないのか?」



「そうしたいんですけどね…午後からの会議の資料のチェックをしなくちゃいけないんですよ」



手に持ったカップを口に運びコーヒーを一口飲み、俺はまたキーボードをカタカタと打ち始めた。



「たいへんだねぇ、お前さんも」



「まぁ、父の会社ですからね…会議とかは俺が取り仕切るように言われて仕方ないんですよ」



アスランは苦笑した。





アスランが働いてる会社は
父親パトリック・ザラの父親
つまりアスランの祖父が立ち上げた企業である。



現在はパトリックが社長であり、アスランはパトリックの命により一般の社員達と働いている。


パトリックも昔、
父親の命でアスランと同じように一般社員と働きながら勉強し、実力で出世し、社員が認める社長になったのだ。


そういう実績があったからこそ、アスランにも下から始めるよう命じたのだった。




「まぁコーヒー冷めないうちに飲むんだぞ!」



そう言いバルドフェルドはカウンターに戻って行った。







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