遥かなる調べ
□密かな想い
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どうして敵なんだろう…
戦いたくない……
でも、あの人は…
常世の国の皇子…
私の敵…
この言葉が私の心を締め付ける。
今すぐじゃなくても、必ず剣を交え、戦うことになるんだろう…
千尋「アシュヴィン…何であなたは常世の国の皇子何だろう…」
アシュ『お前はそうして花の中にいるほうが似合ってる』
もし普通の人として出逢えたら…
何か違えたのかな?
アシュヴィンが私の髪に挿した笹百合を見ながらあの人の事を考えていた。
私はこの、中つ国の二ノ姫…
そして、
あの人は常世の皇子…行く道は、重なるだろうか?
そう願いたい……
千尋「戦わずにすむなら…」
私は空に登る月を見上げ、笹百合を両手で握りながら祈り続ける…
end