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□faint love
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淡い恋…
気づいた時には、
目で追いかけてた。
行きつけてる喫茶店の
隣の花屋で働いてる女の子…
たくさんの花に囲まれて
きらきらと輝く笑顔で
接客する姿…
お客さんに頼まれて
綺麗な花を集めて
楽しそうに花束を作る
君は…
綺麗に咲く花達の
太陽だと思った。
俺はそんな君に
一目惚れをしたんだ。
喫茶店は俺が勤務している会社の近くで仲のよい夫婦が小さく経営していた。
コーヒーのブレンドが
気に入ってて来れる日はこの店に来るようになったのだった。
そして、
君に出会ったのはそれから少し後だった。
「お、アスランいらっしゃい!」
「バルドフェルドさん、いつものお願いします」
「おぅ!アイシャ、クラブサンド1つ頼む」
「わかったワ」
毎日来ているせいか、すっかり顔馴染みになってしまった。
俺は昼休みになると喫茶店で昼飯を取りながら、ノートパソコンをテーブルに置き起動させて仕事をするのが日課でもあった。
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