キャラデザ
□First act.〜prologue〜
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リタは気配で一瞬速く気が付き、飛び退いた。
振り返って見たのは、リタの三倍はあろうかという巨大なモンスターだった。
「さっきはいなかったのに…」
そう呟いて、リタは剣を取りに戻る。
日頃から剣道をしていたリタには、今の自分が置かれているこの状況がよく理解できた。緊迫感が試合の時とよく似ている。あのぴんと張り詰めた空気が辺りに漂っている。
試合と今が違うのは、これが生死に関わるという事。
剣を取ったリタは、鞘をホルダーもろとも投げ捨てて身構えた。