キャラデザ
□First act.〜prologue〜
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まず最初に、リタは自分を確認した。どこにも痛みがないので、怪我はしていないようだ。着ている制服は乱れてもいなかったし、どこも変わりはない。
辺りを見回すと、さっきまで持っていたかばんが遠くに落ちていた。
その他にも何故か、右手のすぐ近くに剣があった。手に取ってみるが、それは重く、柄や鞘の部分には宝石がはめ込んである。そして丁寧にホルダーまで付いていた。
「こんなところに剣…?」
そうリタが呟いた時、背後からがさりという物音が聞こえた。驚いて振り向く。
そこには茂みがあるだけだった。少なくとも、リタにはそう思えた。
物音にどきりとしたリタも、そこに何にもない事に安堵したのか、剣を置いて立ち上がる。
突如、長い何かがリタを襲った。