普通の小説ワールド2

□ラグナロク
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China

 

「リュウイチが死んだ?」

「ああ。
たった今聞いたぜ?」

サクマの言葉に、ホーが答える。

「リュウイチを倒せるヤツがいるとはな…」

サクマ…

サクマ・リュウジは、不敵な笑みを浮かべ…

 

「面白くなりそうだ…」

そう言った…

 

 

Japan Nagano

 

 

「ユキが日本に?」

双馬工業社長。

双馬ヒロキは驚きの声をあげる。

 

「はい。
たった今、沖縄駐屯地から連絡が入りました」

どう見ても、兵隊にしか見えない男が答える。

「わかった…
わたしは沖縄へ向かう。
それまでユキを沖縄から一歩も出すな。
抵抗する様なら構わん。機体を破壊しろ。
ただし…殺すなよ」

双馬ヒロキはそう言うと、背広を着る。

「はっ!!」

敬礼する男を後に、双馬ヒロキは部屋を出て行った…

 

 

Japan Okinawa


Futenma base

 

何だ?

あれから一ヵ月。

南西諸島を越えて、普天間基地に着いた俺とケリーとナンネリー隊の隊員達。

そこで目にしたのは、無人の基地だった。

 

(ソーマ、なぜ一人もアメリカ兵がいない?)

ケリーが聞いてくる。

「わからない…」

いくら周りを見回せど、兵士どころか航空機もラグナロクも見つからない。

あんなばかでかい物を、建物すべてに収容する事なんて出来ない。

ならなぜ…?

 

ザッ…

(こちら、那覇駐屯地、
第四機動歩兵大隊少尉、
檜山カズノリ。
双馬ユキ殿ですね?)

俺の無線に、自衛隊員から連絡が入る。

「そうです。
至急、双馬工業に連絡を取りたいのですが…
これはいったい?」

俺の質問に、檜山が言った言葉は…

 

「お答え出来ません。
それから、あなたと、そちらの皆様は、逮捕させていただきます」

 

何…だって…?
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