短編集V
□しゃっくりの簡単な直し方
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「…ひっく」
今のは何だ?
物音?
動物の声?
いやいや違う。
じゃぁ今のは…。
**しゃっくりの簡単な直し方**
「幸村…しゃっくり止まんないの?」
「うむ;一体どうすれば…ひっく、止まるでござるか;ひっく」
どうすれば…。
どうするかは知らないけどもう一個知ってる。
こんなの嘘なんだろうけど。
「ねぇ幸村、しゃっくりってね…
百回すると死んじゃうんだよ?」
思わず固まる幸村。
私はうん、と頷く。
「まままま誠に…ひっく、ござるかぁっ!?;」
あ、本気にしちゃったよ。
あっちゃー…。
それから一つ思い出した。
そいえば止め方あったなぁ…。
「あのね幸村、確かしゃっくりってね…」
驚かせば止まるとか言うよね…。
私はそう小さく呟いた。
それから…。
―――ギュッ。
抱きついてやった。
見えないけどきっと真っ赤なんだろうなぁ…(笑)
「は…っ、ははは…っ
破廉恥でござるぅぅぅううううあああああっ!!!///」
…あれま。
予想以上の効き目。
「しゃっくり止まったかな?」
「しゃっくりの前に旦那の心臓止めないでね;」
そう苦笑いで言ったのは影ながら見守っていた佐助だった。
〜next time〜
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